子供健診：11 ~ 13 歳

学校での成績。学校でどのように過ごしていますか？宿題は提出期日を守っていますか？整理整頓ができていますか？以上はあなたが助けてあげられるスキルです。学校での成績の低下はほかの問題の兆候を示していることがあります。

友達。お子さんの友達に好感度を持っていますか？友だちとの関係は健全に見えますか？友だちは誰なのか、彼らとどのように過ごしているのか、お子さんと必ず話してください。この年代は仲間からのプレッシャーが問題になり始める頃です。

家庭生活。お子さんはご家庭でどのように過ごしていますか？ほかの家族とうまくいっていますか？あなたやほかの大人、目上の人に対して敬意を持っていますか？家族のイベントに参加していますか、それとも家族を避けていますか？

危険な行動。ドラッグ、アルコール、タバコ、そしてセックスについてお子さんと話すのは簡単ではありません。お子さんに、たとえ友だちがやっていてもこれらの行動はすべきではないと諭してください。お子さんからの質問に答え、ご自分から質問することを恐れないでください。あなたがいつでも助けになることをお子さんに伝えてください。これらの話題をどう切り出せばいいのか分からないときは、医師に助言を求めてください。

ニキビや体臭。思春期になるとホルモンが増加して、顔や体にニキビができることがあります。ホルモンによって汗をかきやすくなったり、きつい体臭がするようになったりもします。この年頃の子供は毎日シャワーを浴びたりお風呂に入ったりし始めます。必要に応じて、デオドラントやニキビ防止剤を使うようにお子さんに勧めてください。

女の子の身体の変化。思春期の初期に胸が膨らみ始めます。左右の胸の膨らむ速度が違うこともよくあります。これは問題ありません。陰毛が陰部、腕の下、足に生え始めます。女の子は乳房が成長し始めてから約 2 年後、月経（生理）が始まります。娘さんが身体の変化に備えられるように、月経やこの先に起こること、そして生理用品の使い方などを教えてあげてください。

男の子の身体の変化。思春期の初めに睾丸が下に降り、陰嚢が黒くたるんできます。陰毛が陰部、腕の下、足、胸そして顔に生え始めます。声変りが始まり、低く深い声になってきます。陰茎が成長して成熟するにつれて、勃起と「夢精」が起こり始めます。このような事が起こっても問題ないことを息子さんに伝えてください。

感情の変化。これらの身体的変化に加えて、お子さんの性格も変化し始めます。デートや「友達以上の関係」になることに興味を示し始めるかもしれません。また、たいていの子供たちは不機嫌になり、思春期を中心に反抗的になります。これには非常にフラストレーションが溜まりますが、いたって正常なことです。辛抱強く、一貫した態度を取ってください。お子さんが話したくないように見える場合でも、積極的に話しかけてください。子供がどのような行動をしても、彼らはまだ親を必要としています。

毎日少なくとも 60 分は身体を動かす時間を取るようにサポートしてあげてください。1 日の時間を何回かに分けてもいいでしょう。天気が悪く安全が気になる場合は、監督付きで室内でできるアクティビティを選びましょう。 

「スクリーンタイム」を1日 1時間に制限します。これには、テレビの視聴、ビデオゲームのプレイ、コンピューターの使用、テキストメッセージなどに費やされる時間が含まれます。子供の部屋にテレビ、コンピューター、またはビデオゲームのコンソールがある場合は、これらを音楽プレーヤーに置き換えることを検討してください。子供の多くは踊ったり歌ったりして身体を動かすことを楽しみます。

糖分の高い飲み物は制限してください。炭酸飲料、ジュース、およびスポーツ飲料は不健康な体重の増加と虫歯に繋がります。水や低脂肪または無脂肪の牛乳は飲料としては適しています。100% 果汁のジュースは適度な量なら（毎日 8 オンス以下 ）飲んでもかまいません。炭酸飲料やその他の糖分の高い飲み物は特別な日に飲むようにします。

毎日少なくとも 1 回は家族で食事をしましょう。スケジュールが立て込むと、落ち着いて座って話す機会が減ってしまいがちです。一緒に座って食事をすることは、大切な家族の時間です。また、お子さんが何をどのように食べているか見ることもできます。

食事の分量に注意してください。お子さんにとっての適量を出してください。満腹になったら食べるのをやめさせましょう。お皿を空にするまで食べさせてはいけません。子供の食欲は思春期に増進します。食事の後にまだお腹が空いている場合は、野菜や果物のお代わりを出してあげてください。

健康的な食品を出し、食べるように勧めてください。お子さんは何を食べるかを自分で決めるようになってきます。あらゆる食品を摂取させ、バランスの取れた食事をさせてください。果物、野菜、赤身の肉、全粒穀物は毎日食べなくてはいけません。フライドポテト、キャンディー、チップスなどの健康に問題のある食品は特別な日のために取っておきましょう。お子さんがジャンクフードを食べたいと言う場合は、自分のお金で買うように言うのも一案です。ジャンクフードを買ったり、友だちと食べ物を交換したりしたら、報告するように言います。

少なくとも年に2回歯医者に連れて行って、歯の健診とクリーニングを行ってください。

就寝時間を設定し、子供に毎晩守らせるようにしてください。

テレビ、コンピューター、ビデオゲームは子供を興奮させるため、気持ちを落ち着かせるのが難しくなります。少なくとも就寝時間の1時間前に電源を切るようにしてください。その代わりに、就寝前に本を読むように勧めてください。

お子さんが携帯電話を持っている場合は、夜は電源を落とすように指導しましょう。

夜更かししたり、週末に寝だめさせないようにしてください。このような習慣は睡眠パターンを乱し、登校日の前夜に眠れなくなってしまいます。

寝る前に歯を磨いてデンタルフロスも使う習慣を覚えさせます。お子さんが適切に歯磨きできているか一週間に一度は簡単に確認するようにしましょう。

自転車に乗ったり、ローラースケートをしたり、スクーターやスケートボードに乗るときは、ストラップの付いたヘルメットを着用します。ローラースケート、スクーター、スケートボードに乗るときは、手首用の保護サポーター、肘パッド、膝パッドを着用します。

車に乗るときは、13 歳未満の子供は後部座席に座らなければなりません。4'9 "（57 インチ）未満の子供は、補助いすの使用を継続してシートベルトを適切に着用します。

お子さんが携帯電話やポータブル音楽プレイヤーを持っている場合は、安全かつ責任をもって使用するように指導します。自転車に乗っているときや屋外を歩いているときは、電話やテキストメッセージで話したり、ヘッドフォンで音楽を聴いたりすることを禁止します。道を渡るときは特に注意するように言います。

大音量の音楽を聴き続けるとと難聴になる可能性があるため、お子さんの音楽プレーヤーの音量をチェックします。多くのプレーヤーでは設定で最大音量を制限することができます。詳細については使用説明書を確認してください。

この年齢になると、子供たちは自分の健康や幸福に危険を及ぼす可能性のあるリスクを冒し始めることがあります。よくない判断は時に仲間からのプレッシャーによって生じます。ほかにも、子供は事の結果に考え至らないこともあります。良識のある判断をするこの大切さをお子さんに教えてください。仲間からのプレッシャーを認識する方法について、またそれに対処する方法をお子さんと一緒に考えてください。

子供の気分、行動、友人関係、行動の突然の変化は、学校生活や子供の生活の別の面での問題の兆候を示していることがあります。このような兆候に気付いた場合は、お子さんと話し合い、学校の職員にも相談してください。医師がアドバイスしてくれることもあります。

ヒト乳頭腫ウイルス（HPV）（11 ~ 12 歳）

インフルエンザ（流感）（毎年）

髄膜炎菌感染症（11 ~ 12 歳）

破傷風、ジフテリア、百日咳 （11 ~ 12 歳）

COVID-19

携帯電話、コンピューター、インターネットに使用制限を設けます。これらのデバイスがどのように使用されているかを知るために、あなたが Web ブラウザの履歴と携帯電話のログをチェックしていることをお子さんに伝えてください。ペアレンタルコントロールとパスワードを使用して、不適切な Web サイトへのアクセスをブロックします。Web サイトのプライバシー設定を使用して、お子さんの友だちだけがお子さんのプロフィールを表示できるようにします。

オンラインで個人情報を提供することの危険性をお子さんに説明してください。お子さんに、電話番号、住所、写真、またはその他の個人情報をあなたの許可なくオンラインの友だちと共有しないように教えてください。

インターネット上での「発言」は公開されることをお子さんにしっかり理解させてください。Facebook、 TikTok、Instagram などの Web サイトへの投稿は意図しない人物も閲覧できます。投稿した内容は誤解されることもあり、あなたやお子さんがトラブルに巻き込まれてしまうこともあります。お子さんのソーシャルネットワーク、チャットルーム、電子メールの使用状況を把握しておいてください。