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赤ちゃんを寝かしつける

新生児は急速に成長していて、多くのエネルギーを使っています。その結果、新生児は一日合計約16~17時間 (お昼寝を含む) 眠ることがあります。赤ちゃんが4~12か月になると、1日に合計約12~16時間 (お昼寝を含む) 眠るようになります。あなたの赤ちゃんはそんなに長く眠らないかもしれません。赤ちゃんが眠る時間の長さにルールはありません。ここでご紹介するのは、赤ちゃんが安全に眠りにつくのに役立つアドバイスです。

赤ちゃんはどこで寝かせるべき?

赤ちゃんを寝かせる場所は、あなたとあなたの家族にとって何が適しているかによって決まります。寝かせる場所を決める際に考慮すべき点:

  • 新生児はベビーベッドよりもかご型ベッドの方が安心するかもしれません。

  • しっかりとした、平らで安定した寝床を設置するようにします。斜めになったり、傾いた寝床は使用しないようにします。消費者製品安全委員会 (CPSC) の現行の安全基準に適合していることを確認します。チャイルドシート、ベビーキャリア、スウィングベッドなどで赤ちゃんを寝かせないでください。

  • 米国小児科学会は、赤ちゃんは両親と同じ部屋で寝るように推奨しています。赤ちゃんは両親のベッドの近くで寝かせるべきですが、赤ちゃん用の別のベビーベッドまたはかご型ベッドを用意すべきです。少なくとも最初の6か月はこれが推奨されています。

赤ちゃんが安全に眠れるようにする

ここでのアドバイスは、1歳までの健康な赤ちゃんを対象としています。赤ちゃんを安全に寝かせるためのABC:

  • A は、ひとり (Alone) の Aです。赤ちゃんはベビーベッドにひとりで寝かせます。おもちゃ、ベビーベッドバンパー、毛布などの柔らかいものはベビーベッドに入れないでください。

  • B は、仰向け (Back) の Bです。赤ちゃんは仰向けに寝かせます。昼寝中も夜間も仰向けで寝かせてください。研究によると、仰向けで寝かせることでSIDS (乳幼児突然死症候群) やその他の睡眠関連の乳幼児突然死の原因のリスクを減らすことができます。赤ちゃんをうつ伏せで寝かせないでください。

  • C は、ベビーベッド (Crib) の Cです。安全で平坦な寝床を使用してください。赤ちゃんは、しっかりとした平らな寝床で寝かせます。斜めになったり、傾いた寝床は使用しないようにします。安全な寝床の例には、ベビーベッド、かご型ベッド、持ち運び型ベッド、またはプレイヤードなど、CPSCの安全基準を満たしたものがあります。詳しくは CPSCのウェブサイト (www.cpsc.gov) で リコール対象となっていない製品を確認してください。中古のベビーベッドを使用している場合は、特にこの点に注意が必要です。壊れているベビーベッドや、取扱説明書がなかったり、部品が欠損しているベビーベッドは使用しないでください。ベビーベッドが壊れていたり、部品が欠けていたことを原因とする赤ちゃんの死亡事故が多発しています。ベビーベッドのバー間の空間が2-3/8インチ以上離れていないことを確認してください。この間隔内であれば、赤ちゃんはバーの間に頭を突っ込むことができません。

赤ちゃんを仰向けに寝かせている女性。
赤ちゃんは常に仰向けに寝かせてください。

赤ちゃんを守る安全に関するアドバイス:

  • 赤ちゃんの周囲でタバコを吸ったり、ニコチンを含むものを使用しないでください。 赤ちゃんには、あらゆるタイプの煙も近づけないでください。ご自宅で、タバコ、大麻、またはべーピングを使用しないでください。煙にさらされた赤ちゃんは、よく風邪を引いたり、その他の病気にかかる確率が高くなります。どんな種類の煙も、赤ちゃんが寝ている間に死亡する危険性を高めます。

  • 赤ちゃんと同じベッドで寝ないようにします。 低月齢の赤ちゃんや小さい赤ちゃん、または未熟児で生まれた場合は特に注意が必要です。また、お酒を飲んだり、大麻を使用したり、薬や違法薬物を服用したことがある場合は、この点は特に大切です。他の子どもや大人と一緒のベッドで赤ちゃんを寝かせないでください。赤ちゃんをベッドに連れてきて、授乳やあやすことは構いません。ですが、赤ちゃんを寝かす場合は、ベビーベッドまたはかご型ベッドを使用します。赤ちゃんと一緒に眠ってしまわないようにしてください。双子や複数の赤ちゃんでベビーベッドを共有することも推奨されていません。

  • 正しい寝床を用意してください。 赤ちゃんは、しっかりとした、平らなマットレス、または平らで傾斜のない表面に寝かせます。マットレスはしっかりとフィットし、ベビーベッドのためだけに設計されたものでなければなりません。マットレスはフィットシーツで覆います。ふわふわの毛布や布団は使わないでください。大人用のベッド、ウォーターベッド、エアマットレス、ソファー、シープスキン、枕など、柔らかい素材の上で赤ちゃんを寝かせないでください。ベビーベッドに柔らかいおもちゃ、枕、バンパーパッドなどを置かないようにします。ウェイトブランケット、スリーパー、スワドルなどの重みのあるものは使用しないでください。赤ちゃんの頭を覆っているものがないことを確認してください。赤ちゃんが窒息するリスクが高まります。

  • 赤ちゃんが起きている間は、他の体勢にします。 こうすることで、赤ちゃんの身体的な強い成長を促します。また、赤ちゃんの頭の形が崩れるのを防ぐ効果もあります。赤ちゃんが目を覚ましているときは、抱っこしてあげます。退院後は、赤ちゃんが起きていて、見守っていられる場合、短時間の間だけ、タミータイム (うつぶせ遊び) の時間を作ってあげます。タミータイムは、少なくとも毎日15~30分、7週目まで設けるようにします。赤ちゃんは、ベビーシートやスイングに長時間座らせないようにします。

  • 日常的な睡眠で、座らせるタイプの装置を使用しないようにします。 日常的な睡眠で、赤ちゃん用のベビーシート、車用のベビーシート、スウィングベッドを使用しないようにします。これらのタイプのシートで寝かせると、赤ちゃんの気道の閉塞や窒息に繋がる場合があります。座らせるタイプの装置を使用している場合は、安全に移動できるときに、赤ちゃんをベビーベッドまたはその他の適切な場所に移して寝かせてください。

  • 寝ているときに赤ちゃんが熱くなりすぎないようにしてください。 あなたと赤ちゃんにとって快適な温度に部屋を保ってください。赤ちゃんは軽く包んでください。赤ちゃんはブランケットではなく、スリープサックや着られるブランケットに包んで暖かく保ちます。室内では帽子を着用させないようにします。

  • スワドルを使用する場合は、特に注意を払うようにします。 スワドルは、SIDSのリスクを軽減しません。スワドルを使用する場合は、赤ちゃんを仰向けに寝かせて、スワドルがきつく巻かれていないように気を付けます。赤ちゃんが寝返りを打とうとしている場合は、スワドルの使用を止めてください。早ければ、赤ちゃんは2か月から寝返りを始めます。スワドルを使用したままうつ伏せになってしまうと、窒息のリスクが高まります。

  • お昼寝や就寝時は、赤ちゃんに (紐やクリップが取り付けられていない) おしゃぶりを与えます。 SIDSのリスクを軽減します。母乳育児の習慣が完全に確立されるまで、赤ちゃんにおしゃぶりを与えないでください。

  • SIDSのリスクを減らすと主張する製品を使用しないでください。 これには、ウェッジ、ポジショナー、特別なマットレス、特別な睡眠ベッド、その他の製品などが含まれます。これらのデバイスがSDISの予防になるというエビデンスはありません。非常に稀ですが、これらのデバイスが原因で死に至る事故が発生したこともあります。家庭用に販売されている心肺機能モニターも、SIDSの予防には役立ちません。

  • ベビーベッド、かご型ベッド、プレイヤードは常に危険のない場所に配置してください。 ぶら下がっているコードやワイヤー、窓に覆いがされている場所などは避けるようにします。首が絞まってしまうリスクを減らすためです。ベビーベッドは窓から離れた場所に設置します。

  • 母乳をあげるようにします。 これにより、SIDSのリスクを減らすことができます。医療従事者から特別な指示がない限り、少なくとも6か月間は母乳のみを与えてください。専門家は、1年以上母乳を続けることを推奨しています。これは、あなたと赤ちゃんの双方が望んでいるかどうかによります。母乳を1年以上あげることで、SIDSやその他多くの健康問題のリスクを軽減します。

  • 赤ちゃん検診や予防接種を受けさせます。 赤ちゃんの具合が悪い場合は、医師に連絡してください。定期的に乳幼児健診や予防接種を受けさせます。予防接種を完全に接種することで、SIDSのリスクが軽減されるという研究結果もあります。

  • アルコール、大麻、オピオイド、違法薬物を使用しないでください。 アルコールや違法薬物の使用にさらされると、SIDSのリスクが高まります。これらを使用すると、赤ちゃんの世話をする能力にも影響をおよぼします。

赤ちゃんを眠らせるためのアドバイス

赤ちゃんがいつ、どのくらいの時間眠るかをあらかじめスケジュールすることはできません。ですが、赤ちゃんの寝かしつけでできることはあります。次のことを試してみてください:

  • 赤ちゃんを寝かせる前に、授乳し、げっぷをさせ、腕の中で静かな時間を過ごさせてください。

  • ゆっくりと揺らしたり、親指や手を吸うなどして、落ち着かせます。多くの赤ちゃんはリズミカルな動きを好みます。

  • 日中は、赤ちゃんと話したり遊んだりしてください。こうすることで、赤ちゃんは夜間に長く眠ることができるようになります。

赤ちゃんの具合が悪いのときの安全な睡眠

呼吸器感染症など、最近または現在病気を患っている赤ちゃんは、SIDSのリスクが高くなります。赤ちゃんの具合が悪いときは、安全な睡眠をとるためのガイドラインを守ることがより重要になります。鼻づまり、鼻水、咳、食欲不振などの症状がある場合も、このようにしてください。赤ちゃんに心配な症状が見られる場合は、直ちに医療機関に連絡してください。

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